販売力の強化策としてインターネットに注目。「クラプロ」チームにより導線が整理され、リニューアル早々に新規顧客が増加
七福屋販売株式会社
代表取締役 房川 雅一 様ご利用中のサービス
クラプロ- 課題
急激な原料価格の変動など、業界に多くの課題。営業力の強化を検討していた
- 解決策
「クラプロ」にホームページやLINE、Instagramのリニューアルを依頼。導線を効率化し、フォロワーを増やす
- 成果
新規顧客が堅実に増加。インターネットの可能性を感じ、ECモールや他のSNSでの展開を検討中
株式会社七福屋は1935年の創業から間もなく90周年を迎える老舗の海苔専門店であり、七福屋販売株式会社は「七福屋」の営業・販売を担うため1994年に創立された。大阪市北区を拠点としながら九州・有明海産の原料を中心に扱ってきた歴史があり、海苔とタレの相性が自慢の海苔製品を提供している。
代表取締役の房川雅一氏に、「クラプロ」導入のきっかけや現在までの成果について話を伺った。
ネット担当者の退職をきっかけに、営業力を強化すべく「クラプロ」を導入
まずは房川氏から、同社の事業について教えてもらう。
「海苔の製造加工をしていますが、お客さんの目線に立ち良い品物をお届けしたいという気持ちで販売しています。主な販売先は食品卸問屋や小売店が中心でしたが、1994年に小売に注力しようと通信販売を本格的にスタートさせました。今は自社ホームページの他にYahoo!ショッピングとAmazonでも商品を展開しています。
2024年の海苔の原料価格は、2年前と比較すると倍になりました。私も30数年この業界にいて、ここまで急激な原料価格の変動というのは初めての経験なので、今後のやり方を模索している最中ですね」(房川氏)
房川氏とアイドマ・ホールディングスの出会いは、1本の電話だった。日頃から事業課題への対応に悩んでいた房川氏は、話を聞いてみることにしたという。
「営業人材が必要なのですが、弊社は人数も少なくそこが弱かった。これからはインターネットを駆使して、一般のお客様や近隣以外の飲食店を取り込んでいかないと厳しいだろうなと感じており、アイドマさんに相談しました。
海苔業界は複雑な加工食品ではなく、焼いて味付けて切って袋詰めするという単純なものですが、単純ゆえに原料の素材の味が表に出てきます。やはり原料選びは1番に気をつけないといけないところですが、天候や自然環境によって左右されやすいのでここ数年、品質が安定していない。
営業の方から電話をもらい、何度かは断ったのですが、数ある営業電話の中でも熱心だったので話を聞きました。もともとLINEやInstagramはやっていたのですが、自分でもほとんど使いこなしていなかった。
2024年3月から月1回のミーティングで運用を進めていますが、チャットでもやり取りができているので、わりと進んでいますね。ホームページも少し見せ方を変えてもらい、焼き海苔の単品よりもケースの方が安いよという誘導にしてもらうとか、シンプルなところを便利に変えました」(房川氏)
「クラプロ」の運用開始早々から、社内では気付かなかった細かな面が改善されていく。
「『クラプロ』は各分野に精通されている方でチームを組んでいます。弊社のInstagramやLINEにも『クラプロ』を導入して盛り上げていこうという話があり、やってみることにしました。
専任ではなかったのですが、弊社のネット担当者が退職したところだったのでアイドマさんにお願いしようかなと感じました。コスト的にはアイドマさんの方が安く、人材的にもタイトな中で業務を行っていたので、タイミングとしてもちょうど良かった」(房川氏)
LINEからECサイトへの注文動線を見直し、新規顧客が増加
SNSの運用を見直したところ、スタートから効果があった。
「ECサイトへの誘導面も掘り返してこなかったので、ホームページからの注文をこなしていく感じでした。最初はそれを、こっちから打って出ようという感じでしたね。
LINEについては『クラプロ』の方が改良してくれて、クーポンの発行も積極的に行うようにしたら、LINEを通じてお客様になってくださる方が増えました」(房川氏)
房川氏はこの変化をどう感じているのだろうか。
「LINEは身近にあるものなので手っ取り早く使われやすい。それを具現化してもらえたのは良かったです。今は目新しい商品がポンポン出るわけではないので、地道にコツコツと『お友だち登録』を増やして、案内していこうかなと思っています」(房川氏)
「クラプロ」とのやり取りはどのように進んでいったのだろうか。
「LINEのメッセージの叩き台をアイドマさんにつくってもらい、こちらでチェックして問題なければ配信しています。私自身もメール代わりにLINEを使っていますが、それ以上の知識はなく運用の仕方は素人なので、その点ではアイドマさんから学ぶものはあると思いますね。まだまだ拡大する余地はあるかなと思います」(房川氏)
Instagramでホームページのレシピを復活。更新作業もスムーズに
一方、Instagramでも「クラプロ」の運用をスタートさせた。
「こちらで手をかけることなくInstagramの更新もできているので助かっています。Instagramは毎週更新していくというところで、投稿のネタをつくってもらいました。レシピと商品の紹介と、私自身が何かあればアップするようになりました。最初は10数人からスタートして、今は3桁。地道ではありますが、フォロワーが増えてきています」(房川氏)
どのような方法で投稿を進めているのだろうか。
「投稿しているレシピは公式ホームページに掲載されていたものなのですが、ホームページのレシピを見るお客様はほとんどいない現状だったので、Instagramの方で復活させています。すべてのレシピをアイドマさんに渡し、その中からセレクトしてもらっている状態です。
更新もスムーズで、3週間先までの投稿があらかじめつくられているので、それをこちらでチェックして投稿します。今週はこれをお願いしますとか、他の商品の投稿をお願いすることもあります」(房川氏)
SNSを運用することで、顧客の生の声に触れる機会が増えたという。
「Instagramはコツコツやるだけですね。知り合いが『アップしてるね』と声をかけてくれるようになりました。リール動画の担当者もなかなか良いものをつくってくれますし、こちらからの情報発信のツールとしてInstagramは外せないなと思います。
インフルエンサーの方に商品をお送りしてのタイアップ広告もしています。インフルエンサーが発信したことによって『私も買おう』というコメントが入っていると、とりあえず着実にやってみようと感じますね。
海苔はお米やパンと違って意識して食べるものでもなく、嗜好品の部類に入ると思うのですが、『今までスーパーの海苔しか買ってなかったけれど、こんなにおいしいものがあるんですね』と聞くとやっていて良かったと感じますね」(房川氏)
Amazonでの広告運用についても依頼予定。インターネットの可能性に挑戦
今後の展望についても話を伺った。
「販売戦略としてAmazonの広告運用をこれから積極的にお願いする予定です。なかなか私には知識がなく難しいものなので、今月から強化します。
企業としての取り組みは他にもしていて、スマホ専用アプリの面白いショップなども活用しています。商品を紹介した人のページからその商品が購入されると、紹介者にコインが貰えるアプリで、そこで最初にフリーズドライの梅が売れて。そのコメントから商品が広がって、フォロワーが多い人が買うことでさらに注文が入ってきたことがありました。
本業である海苔の販売を伸ばしつつ、世の中の皆様が知らないような商品を広めていきたいという想いはあります。これまで売れなかった乾燥野菜のゴボウの千切りもそこがきっかけで売れたので、インターネットはどこで何があるかわからないから注力していきたいですよね」(房川氏)
さらにこれからの課題についても話してくれた。
「基本的にうちの商品はリピーターをつくりたいから品質重視。商品には自信があるのですが、値段が少し高い。ですが1回買ってもらうとお値段と品質のバランスに納得してもらえてリピーターは増えるので、そこに注力したいですね。
TikTokやXは若年層に強いと聞いてはいますが、まだ展開しようとは考えていないですね。私自身もやっていないので、今後の課題になるかもしれませんね」(房川氏)
最後に、「クラプロ」の導入を検討している企業へ、房川氏からメッセージをもらった。
「1人では時間としても能力的にもできないことを、数人のチームで動いてもらえることは人的資産が少ない小さな企業にはありがたいです。クオリティにも満足していますし、あとは私の方からも積極的に意見を言えば、さらに良くなるのかなと思います」(房川氏)
七福屋販売株式会社
事業内容
海苔加工品の製造販売