在宅ワーカーの導入で海外への販路拡大のチャンスが。組織運営への意識改革をうながしてくれたつながりを大切にしたい
東亜精工株式会社
部長 ⼭下 陵 様ご利用中のサービス
Crowd Members- 課題
事業拡大の折、ママワークスの導入例を知り興味を持った
- 解決策
地域・国境を越えて高スキルの在宅ワーカーと契約
- 成果
スポットで業務を依頼し組織改革が進む。海外での販路拡大にもチャレンジ
福岡県直方市に本社を構える東亜精工株式会社は、故会長の山下進市氏が1982年に創業した「やましん商事」を前身とし、1995年に現組織へと変更した。同社は「エンジニアリングの町医者としてお客様に貢献したい」との思いで、工業用刃物の製作や精密洗浄、プラント設備の課題解決などに携わっている。2005年には章子氏が代表取締役に就任。長男の陵氏、次男の和章氏、三男の等氏も加わり、家族一丸となって事業を展開している。従業員数は 6人で、7人の在宅ワーカーと契約中。今回は、部長の⼭下陵氏に、在宅ワーカー導入のきっかけや成果について話を聞いた。
身近な「ママワークス」導入例を知り、自社への導入を決意
まずは、山下氏から東亜精工株式会社の事業内容を教えてもらう。
「工業用刃物の製作・研磨を行っています。食品用の餅のカッターや鉄をカットする刃物、樹脂でできたペレットをカットするカッターなどを生産しています」(山下氏)
在宅ワーカーの導入に至ったきっかけは何だったのだろうか。
「先にママワークスを導入していた知人の企業を見て興味を持ち、こちらから連絡したのがきっかけです。2022年7月から契約をスタートし、ちょうど12か月目に入ったところです」(山下氏)
在宅ワーカーの募集から導入にあたっては、どのように対応したのだろうか。
「主に工場長が中心となって書類選考などをしていますが、要所要所は経営陣全員で話し合い、決めるようにしています。どの職種も募集をかけるとすぐに大量の応募が来るのですが、直近で募集した英文翻訳者のときは特に多かったです。おかげで留学経験のある大変優秀な方を獲得することができました。会社案内を翻訳してもらっているのですが、ネイティブが使う表現などを取り入れてくれるのでこちらも勉強になり、非常に安心して仕事をお任せできています」(山下氏)
在宅ワーカーとの出会いで海外への販路拡大に挑戦。会社案内の英文翻訳も進行中
どのような業務を在宅ワーカーに依頼しているのかを聞くと、同社が契約中の7人について具体的に教えてくれた。
「営業企画の方が1人、営業資料の作成スタッフが2人、Excelのマクロ構築スタッフが1人、作業着コーディネーターが1人、コピーライターが1人、そして英文翻訳者が1人です。営業企画の方は定期的に仕事を依頼しており、他の方は案件発生時に依頼するような形でお付き合いをさせてもらっています」(山下氏)
在宅ワーカーとはどのような体制でやり取りをしているのだろうか。
「こちらも工場長が中心となってチャットやWeb会議で行っていますが、営業企画に関しては担当の社員がメインで対応するようになってきています。営業企画の方はスペイン在住で、今、スペインでの販路拡大のためにも動いてくれているところです。
ママワークスを使って募集しなければこの方には出会えなかったですし、まさかスペインに販路を広げられるとは思っていなかったので出会いに感謝しています」(山下氏)
困ったことや大変だったことについて聞くと、コミュニケーションの難しさについて教えてくれた。
「コミュニケーションがチャットやWeb会議という新しい形のものだったので、慣れることや伝え方に当初は苦戦しました。直接会うと雰囲気がつかめたり、ニュアンスを伝えたりしやすいものですが、それができないので、こちらの意図を正確に伝えるために自分たちも努力を費やしました。今でも、あらかじめ議題を出したり終了時間を設定したりするなど、常に工夫は必要だと思っていますが、だいぶ思ったような形に落ち着いてきたのではないかと感じています。
もう1点、在宅ワーカーは1人で作業をしているためケアレスミスが考えられるので、業者に任せるような気持ちで任せっきりにするのではなく、こちらでも校正を行うようにするなどして、関わっていくという意識も必要だと感じることがありました」(山下氏)
自発的な取り組みが導入効果をいっそう高める秘訣
ママワークスの導入効果には、「社内意識の変化」と「距離を超えたつながり」を挙げる。
「社内の意識が変わった、というところでしょうか。組織をどう運営していこうかという意識が芽生えました。『今のままじゃだめだ』ということに気付けたので、どういう風に改善していけるかを考え、それに取り組めたのは成果の1つだと思っています。
また、全国から応募が来るので能力の高いワーカーを獲得できるのもメリットだと感じています。私たちも在宅ワーカーを通して北海道、四国、関東、スペインなどとつながることができ、地域や国境を超えたお付き合いを始められたことをありがたく思っています」(山下氏)
最後に、山下氏から在宅ワーカー導入を検討している企業へのメッセージをもらった。
「ママワークスの導入もそれなりのコストがかかるものですので、それなりの覚悟というか、取り組もうという気持ちを持って導入することをおすすめします。12~13か月の契約期間は長いようですが、あっという間に経ってしまうものです。
全部やってもらえると思って受け身の気持ちでいるとどこかちぐはぐになってきてうまく回らなくなってくるので、自分たちから率先してやっていこうという意識で取り組んだほうが有意義な時間を過ごせると思います。また、ワーカーが引っ越しても場所に関係なく仕事を続けてもらえます。良いワーカーと出会い長いお付き合いができるのもメリットですので、うまく活用していただきたいと思います」(山下氏)
東亜精工株式会社
事業内容
工業用刃物の製作・研磨