増加する移住者の家づくりにリモートワーカーの活用で対応。時代のニーズへの貢献にも期待
有限会社田中製材工業
代表取締役 田中 俊章 様ご利用中のサービス
Crowd Members- 課題
事務所での業務をアウトソーシングしたい
- 解決策
委託先を近隣のみで探すのではなく、ママワークスを通じて全国区で募集
- 成果
事業を理解してくれるワーカーを選定・契約。多様な働き方への貢献を実感
有限会社田中製材工業は1948年に長野県東御市で創業した。近年設立した建築部・設計事務所では「キグミノイエ」という木造住宅を手掛けている。無垢の木を使用した「木組み」などの伝統工法でつくられる木造住宅は、木の良さを存分に引き出しており地震に強いことでも注目されている。従業員数は総勢11人、ママワークスからは7人が在宅ワーカーとして契約中。今回は、代表取締役の田中俊章氏に在宅ワーカー導入のきっかけや成果について話を聞いた。
ママワークス導入で在宅ワーカーの募集を近隣から全国へ広げられた
まずは田中氏から、有限会社田中製材工業の事業内容を教えてもらう。
「建築木材の製造や住宅建築施工を手掛けています。最近はリモートワークが可能になったこともあり、近隣の軽井沢に関東や関西から移住を決めた方から古民家の改装をお願いされたり、弊社の『キグミノイエ』の建築をお願いされたりすることが増えています」(田中氏)
在宅ワーカーの導入に至ったきっかけは何だったのだろうか。
「もともと図面作成や見積もりは事務所でする作業なので、環境さえ整っていれば自宅でもできるものだと思っていました。コロナ禍もあり、オンラインでの仕事が世間にかなり浸透してきたので、設計士が獲得できればいいなと思い始めていたころに、ママワークスさんの営業電話をもらいました。近場で在宅の設計士を探そうと思っていたのですが、オンラインなら全国から集められるという発想に魅力を感じ、2023年の4月に契約をしました」(田中氏)
在宅ワーカーの募集から導入にあたっては、事業に理解を示してくれる方という基準を重視した。
「私が書類選考や面接を行ったのですが、弊社は工場でできた既製品を使用した建築ではなく、天然木材にカンナがけをし、ノミで削った木材を組んでいく伝統的な工法で建てているので、そこに魅力を感じたり理解のある方を選定し契約しました」(田中氏)
短期間でのワーカー確保に成功!テキストベースのやり取りで相手の時間を尊重したい
同社では現在、CADオペレーター5人、積算2人、計7人のワーカーと契約している。
「現在は山積みの仕事の切り分け作業を行っているところなので、皆さん待機中の状態なのですが、なんとかうまく配分して一日でも早く稼働してもらえるようにしたいと思っています」(田中氏)
在宅ワーカーとはどのような体制でやり取りをしているのだろうか。
「メインはチャットです。なぜかというと、文字なら自分のタイミングで確認できるからです。自分も設計士なので、図面作成に集中しているときにはありとあらゆる連絡を絶って進めているので、相手のことも邪魔しないために文字ベースでの連絡を優先的に使っています」(田中氏)
困ったことや大変だったことについて聞くと、今現在の悩みを教えてくれた。
「設計士が私ともう1人の2人しかおらず、さらに私がお客様との打ち合わせや基本設計図作成などもしているので物理的に時間が足りず、ワーカーの皆さんにお任せする業務の切り分けが追い付いていないというのが悩みです」(田中氏)
人手不足も仕事不足も、「家でできる」が増えれば解消可能
ママワークスサイトの導入効果や良かったことには「人手不足の解消」を挙げる。
「まだ軌道に乗っていないので、効果はこれから実感するのだと思うのですが、いざとなれば任せられる人がいるという安心感が持てたのは良かったと思っています。ありがたいことにネットからの問い合わせや紹介でたくさんのお客様がきてくれているので、人手不足ゆえに断らなくても良いというのはうれしいことですね」(田中氏)
最後に田中氏から、在宅ワーカー導入を検討している企業へのメッセージをもらった。
「在宅ワークに合う業種と合わない業種があるとは思いますが、図面作成や積算などは適していると思います。今回、ママワークス経由で業務を依頼することになった方々はほとんどが子育て中の方、男性も介護する必要のある方なのですが、過去にしっかりと実績を積んだ優秀な方たちです。こういう方が外出できないというだけで仕事を失うのではなく、自宅にいながらもスキルを発揮できるというのはとても良いことだと思っています。こういう環境がもっと広がっていくといいと思います」(田中氏)
有限会社田中製材工業
事業内容
建築木材の製造 住宅建築施工