社員のマルチタスクを細分化し、スキルの高い在宅ワーカーに依頼。業務の質・効率の向上に成功
株式会社クロスドリーム
代表取締役CEO 田尻 力 様ご利用中のサービス
Crowd Members- 課題
事業好調により人手不足に。子育て中のママを活用したいという思いも
- 解決策
ママワークスサイトを通じて、大手企業出身者や専門スキルを持つ人材を導入
- 成果
業務の質の高さから社員理解も深まり、在宅ワーカーをパートナーとする新たな組織体制を構築できた
株式会社クロスドリームは、2007年11月の設立以来、飲食店向けのシステム開発などを手掛け、セルフオーダーシステムやPOSレジの販売などを行っている、情報ITの総合ソリューションカンパニー。最近ではiOS・Androidのアプリ開発・提供やAIを活用したオーダーシステムなど、IT技術を駆使したサービスも提供している。現在社員は14人、6人の在宅ワーカーが活躍中。今回は、代表取締役CEOの田尻力氏に、在宅ワーカーを導入したきっかけとその効果について話を聞いた。
社員の抱えるマルチタスクを「在宅ワーカー」へ変換。スキルの高いママさんを活用するビジョンを実現
まずは田尻氏に、株式会社クロスドリームの事業内容を教えてもらった。
「飲食店向け経営コンサルティング事業から、回転ずしなど飲食店でのモバイル端末のオーダーシステムや海外向けの回転ずしシステムの販売、また飲食店用のiOS・Androidアプリ開発・提供、『飲食店トランザクション』のAI研究などを行っています」(田尻氏)
在宅ワーカーの導入に至ったきっかけは、事業好調による人手不足だった。
「需要が急激に増えてきて、人手が必要になってきたというのが一つの理由です。ただ、少人数の企業ゆえ大手企業のようにシステム開発だけというわけにはいかず、マルチタスクをこなさなければならないことや、給与面での問題など、なかなか良い人材が獲得できずにいました。
昨年の12月頃にママワークスさんからの電話がきっかけで話を聞かせてもらったところ、アイドマ・ホールディングスで行っている組織体系が自分の中のビジョンとも合致したのもあって、2022年1月から運用を開始しました」(田尻氏)
アイドマ・ホールディングスと「ビジョンが合致した」とはどういうことだろうか。詳しく聞いた。
「実はその前にちょうど子育て中のお母さんをターゲットにした求人を出すことを計画し動いていたのです。ママになったとはいえ、特定の分野においてスキルの高い方はたくさんいるわけですし、その方たちは長時間ではなくむしろ短時間の勤務を望んでいるという事実も意識のうちにありました。
それで、社員が抱えているマルチタスクを細分化し、それぞれの分野に特化したママワーカーの皆さんを短時間のリモートワーカーとして活用したいと考えていたのですが、一般の求人体系ではなかなかうまくいかずにいました。そこに、ママワークスさんで紹介してもらった組織の構築体制や求人体系が合致したという感じです」(田尻氏)
依頼業務を「アウトプットの価値がある業務」のみに設定することで、教えることの価値が社員に浸透
同社では、営業事務と経理サポート人事を在宅ワーカーに依頼している。具体的な業務についても聞いた。
「特に、営業事務の方の業務についていうと、弊社の『モバイルオーダー』という商品に関わるデータの打ち込みなどで、営業の『後処理』の部分をサポートしてもらっています。人事の方も自分のサポートとして稼働してもらっています。SNS運用のワーカーも現在募集中です」(田尻氏)
在宅ワーカーとはどのような体制でやり取りをしているのだろうか。
「ビジョンを伝えることが必要な業務は社長がミーティングを持ち、他の業務は必要に応じて専務や部署の担当者がミーティングやチャットを通してコミュニケーションを取っています。特に、最初の業務レクチャーのときは、ミーティングを優先的に使っています」(田尻氏)
困ったことや大変だったことなどについて聞くと、苦い経験を教えてくれた。
「以前、私のタスクを軽くしようと思い広報の業務を依頼した際に、『自分がアウトプットしなければならないのであれば、自ら書いた方が早い』ことが判明したことがあり、依頼したものの効果が感じられず終わった業務がありました。また、常にマルチタスクに追われている社員たちが、『教えている時間があるのであれば自分でやった方が早い』との考え方で、在宅ワーカーに業務レクチャーする時間を取ることになかなか積極的になれなかったことなどでしょうか。
今は、『最初に時間がかかるだけで後からラクになるから』と説得し、社員たちが教える時間を作って在宅ワーカーにどんどん業務を依頼するようにさせています」(田尻氏)
優秀な時短業務の在宅ワーカー活用で、社員と子育て中のワーカー双方が「助かる」仕組みを構築
ママワークスサイトの導入効果や良かったことを聞くと、「社員の理解」と「効率性」を挙げ、「子育て中のママの支援」に話が及ぶと満足げな笑顔をみせた。
「在宅ワーカーが本当に優秀で、レクチャーに要した時間以上の効果や任せることの効率の良さを社員たちが理解し、ネガティブな空気が減ってきたというのも良い点だと思っています。また、在宅ゆえ各家庭で集中して業務に取り組めるので、見込み時間よりもかなり仕上がりが早く、効率の良さには目を見張るものがあるとも思います。
マルチタスクは1日3~4時間程度の業務なので、社員を雇うほどのボリュームが無いのが事実。そこにもともと大手企業で働いてスキルを身に着けた方たちや専門職の方が、『短時間業務希望』で応募してくれる。質と効率の良い業務、そして『子育てをしながら働きたいママを支援できている』というポジティブな状況をうれしく思っています」(田尻氏)
最後に、田尻氏から在宅ワーカー導入を検討している企業へのメッセージをもらった。
「在宅ワーカーの活用を考えているのであれば、やった方がいいと思います。やりながら改善点が見つかったら改善し、理想の形に近づけていけばいいと思います。
マルチタスクをこなさなければいけない中小ベンチャー企業の社員にとって、専門的なスキルを持つママワークスサイトの在宅ワーカーの皆さんは、本当に心強いサポートをしてくれます。ぜひ導入し、その良さを味わっていただきたいと思います」(田尻氏)
株式会社クロスドリーム
事業内容
テーブルオーダーシステムの提供 モバイルオーダーシステムの提供 タブレットポスレジの提供 キャッシュレス精算機の提供 セルフPOSシステムの提供 Crossi platformのOEM提供 IOS・Androidアプリ開発・提供 飲食店トランザクションのAI研究 飲食系管理システムの設計、開発業務 海外向け回転寿司システムの販売 飲食店向け経営コンサルティング事業