在宅ワーカーの導入で経営のための時間を確保でき、所在地にとらわれない事業展開へ前進

2018年6月設立の株式会社プラスエージェントは、海外の不動産投資家などから要望を受けホテルなどの不動産投資物件を売買、仲介業を営む。拠点の北海道のみならず日本各地の物件を提供し、クライアントの思考を具現化しその事業をワンストップで請け負っている。従業員数は2人で、現在は在宅ワーカー2人が稼働中。今回は、代表取締役の石田了氏に、在宅ワーカー導入のきっかけや成果について話を聞いた。

経営の時間を確保するため、業務を依頼できる在宅ワーカーを導入

まずは、石田氏から株式会社プラスエージェントの事業内容を教えてもらう。

「不動産の売買、仲介業をしています。長野に住むオーストラリア人のビジネスパートナーと協力して、海外の顧客が求める物件を探し、運用方法の提案や改装なども含めた物件プロデュースを請け負うこともあります」（石田氏）

在宅ワーカーの導入に至ったきっかけは、1本の電話だった。

「自分がこなさなければいけない業務が多すぎて経営に時間を割けず、業務を外注しようか、または社員を採用しようかと悩んでいたときにアイドマ・ホールディングスさんからの営業電話を受けました。外注や従業員の採用となると地域が限定されますが、ママワークスサイトだと全国区で募集でき、付随して他の事業もいろいろ展開できると思い、利用を決めました。2022年の5月に契約し、９月から導入を開始したところです」（石田氏）

在宅ワーカーの募集から導入にあたっては、どのように対応したのだろうか。

「想像以上に応募が来るので大変驚きました。面接は必ず支援スタッフと共に、絞りこみから面接、その後のフォローまで調整し情報共有しながら進めるため、それほど大変ではありませんでした」（石田氏）

円滑なやり取りのため、在宅ワーカーとの連絡手段を工夫

同社では現在、在宅ワーカーとしてCADオペレーターとWebデザインの２人が活躍している。

「まず、CADオペレーターを決定しました。九州在住の主婦の方です。将来的には社員になってほしいとお願いしています。当社の前身は建築設計事務所で建築プランやパースなどを現在も依頼を受けていて、それに関連した業務を中心に依頼しています。
Webデザインの方は東京在住の男性の方です。現在のホームページは創業時に急ぎで作ったものなので、もっと情報量を充実させるため大幅にリニューアルしてもらっているところです」（石田氏）

在宅ワーカーとは、ワーカーのスタイルに合わせた体制でやり取りをしている。

「Zoomなどでミーティングを開くこともありますが、おのおのにあった連絡手段を活用しています。主婦は家事などで何かと忙しいと思うので、プライベートの時間を奪わないようLINEで連絡を取るようにし、Webデザインの男性には電話で連絡するようにしています。信頼がベースにあるので、2人とも業務依頼をした後はご自分の都合のいい時間に業務をしてもらっています」（石田氏）

困ったことや大変だったことなどについて聞くと、従来のやり取りとは異なる点に「リモートでの打合せは直接相手と面と向かって出来ないため、物足りなさを感じる」と悩みをにじませた。

「社内にて打ち合わせをしているわけではなく文字でのやり取りなので、機械的になってしまい少し物足りない部分もあるのですが、少しずつ慣れていくのではないかと思っています。
また、自分の業務をどこまで任せればいいかも当初は迷いがありました。今も社内の業務を整理中なので、軌道にのるまでにはもう少しかかると思います」（石田氏）

物件確認のための移動時間とコスト削減に期待。所在地に縛られない業務展開へ

ママワークスサイトの導入効果や良かったことについて聞くと、「業務スピードへの期待」と「全国展開への期待」を挙げてくれた。

「まだ発展途上ではありますが、今後、業務フローが確立されれば業務が進むスピードがぐっと上がるだろうな、という期待があります。
また、今までは北海道外の物件は現地まで行って見なければなりませんでしたが、今後は日本全国の在宅ワーカーさんに業務を委託すれば自分の代わりに物件を見てもらえるようになると思うので、もっと仲介物件のエリアを拡大していきたいと思っています。北海道にとどまらず、本州各地の現地にいるワーカーさんの力を借り、エリア拡大できる地域が増えていくと思うので期待しています」（石田氏）

最後に石田氏から、在宅ワーカー導入を検討している企業へのメッセージをもらった。

「リモートで可能な業務があり、募集をかける場所などを選ばなくていい業種の企業はぜひ在宅ワーカーを活用されたらいいと思う。地元にとどまらない募集が可能ですので、できることが広がり、企業が発展することで社会貢献にもつながると思っています。
ママワークスの支援スタッフさんの存在にも助けられています。ミーティングで営業についての刺激をもらったり、経営のことを考えようとしても実務に追われて組織図を作成できずにいた自分の代わりに作成してくれたりと、社内体制の発展を手引きしてくれるのも助かっています。ぜひ皆さんにも活用をおすすめいたします」（石田氏）