「その道のプロフェッショナル」と二人三脚でWebを活用した営業スタイルにトライ

エムエフジー株式会社の前身は1980年、福岡市博多区に創業した。1999年2月には福岡県福岡市にて現社名で設立され、「食・健・美の調和」を求めて、一般家庭用の調理器具を製造販売している。従業員数は12人、在宅ワーカーは2人契約中。今回は代表取締役の和賀隆浩氏に、在宅ワーカー導入のきっかけや成果について話を聞いた。

従来の方法に加えオンラインでの営業活動に着手

まずは和賀氏から、エムエフジー株式会社の事業内容を教えてもらう。

「1980年の創業以来、『食・健・美の調和を求めてすべての人々にいつまでも健康で美しくあって欲しい』をテーマに、常に時代を先駆ける安全・快適・利便性の高いヒット商品を世に送り出してきました。現在、オール電化対応のラジエントヒーターの製造・販売に注力し、ハウスメーカー、商社に卸して、戸建て住宅に設置いただく営業活動をしています。ヒーター内部にあるセラミックを加熱し放射熱を利用して調理するので、炭火で焼いている状態に近く、ふっくら美味しく調理できるのが特徴です」（和賀氏）

在宅ワーカーの導入に至ったきっかけは何だったのだろうか。

「これまでは実演販売による営業活動をメインでやってきました。ハウスメーカーの住宅展示場にて、住宅購入を考えていらっしゃるお客様に実際に見ていただいてご採用いただく形です。ですが、新型コロナウイルスの影響で対面での営業活動が難しくなったことをきっかけに、WebやSNSを活用したオンラインでの認知拡大に着手したいと考えていました。2023年の8月に契約して、成果としてはまだ道半ばですが、少しずつ認知拡大はできており、今は種まきの段階だと思っています」（和賀氏）

在宅ワーカーの募集から導入にあたっては、どのように対応したのだろうか。

「最初は私が面接含めて1人で対応しましたが、選考までの流れも整理できてきたので、今は担当者がやり取りから面接までしてくれています」（和賀氏）

改善を繰り返しながら、認知拡大の種まきを促進

同社では現在2人の在宅ワーカーが活躍中だ。どのような業務を在宅ワーカーに依頼しているのか聞いた。

「コールスタッフ1人、営業事務スタッフ1人です。コールスタッフは経験者のママさんで、九州全域、関西方面の工務店に電話をしてもらっています。興味を持っていただいた工務店にWebを活用して営業をしていく仕組みです。反応を見ながら、トークスクリプトの改善を繰り返すなどして、認知拡大に取り組んでいます。

営業事務の方には、営業資料作成からお願いし、徐々にホームページの改善やSNSを入口とした営業戦略の企画をしてもらっています」（和賀氏）

在宅ワーカーとは主にチャットベースでやり取りをしているという。

「在宅ワーカーとの連絡は、LINEを使用してチャットベースでのやり取りをしています。私ではなく、各業務の担当者が直接行っています」（和賀氏）

困ったことや大変だったことを聞くと、新しいシステムや業務体制に戸惑った経験を率直に教えてくれた。

「在宅ワーカー導入時に、ママワークスさんが架電システムなど各種システムを提供してくれたのですが、それらを使いこなしていくのが大変でした。社員も在宅ワーカー活用は初めてのことなので、戸惑うこともあったかと思いますが、こういった業務の進め方、営業方法もあるのだと、少しずつ浸透し、チームとして進めていく行動レベルまで落とし込んでいけているかなと感じています」（和賀氏）

その道のプロフェッショナルな人に依頼できる点が魅力

ママワークスサイトの導入効果や良かったことには、「固定費の削減」と「ママワークスの支援スタッフの存在」があるという。

「社員を雇用すると固定費が必ずかかりますので、もし、採用後に社風と合わない、スキルが足りないことがわかっても簡単には変えられません。業務委託契約ですと、都度、契約を交わすこともできますし、成功事例ができれば人数を増やして拡大することもできますので、その点が良かったと感じます。また、我々が苦手としていたことに対して、ママワークスの支援スタッフからアドバイスを受けることができたのも良かったです」（和賀氏）

最後に和賀氏から、在宅ワーカーの導入を検討している企業へメッセージをもらった。

「誰にでも得意不得意があり、すべてのスキルを持っている人はいません。業務委託であれば、その道のプロフェッショナルな人、スキルが高い人に業務をお願いすることができるのは大変魅力的だと感じます。必要なタイミングで、必要なスキルを持つ方を、その都度契約できる柔軟さも企業にとってはメリットがあると思います」（和賀氏）