在宅ワーカーの導入で成約率アップと社員の意識改革を実現
株式会社井上模型製作所
代表取締役 井上 佳宣 様ご利用中のサービス
Crowd Members- 課題
コロナ禍での新規開拓手法に悩み
- 解決策
ママワークスサイトにて社内で足りていない分野の人材を採用
- 成果
在宅ワーカーの活躍により営業担当者の意識に変革が
1971年に創業した株式会社井上模型製作所は、精密部品加工を得意とし、ギアやらせん形状・特殊モジュール・デザインモデルなどを小ロットで製作している。大手自動車部品メーカーなどからも試作品や開発部品を受注した実績があり、常に設計者の想いを形にしてきた。
「5軸・3軸マシニング加工や複合旋盤加工で高い技術力を誇っています。アルミ・亜鉛・真鍮・樹脂などの切削加工を中心として更なる業務の拡大を図っています」と、代表取締役の井上佳宣氏は語る。
在宅ワーカーを組織に組み込む、新しい提案に導入を決意
株式会社井上模型製作所は、各地の展示会で技術力をアピールし、興味を持ってくれた人へ新規開拓営業を行ってきた。それがコロナ禍により一変する。
「今までは展示会への出展を精力的に行っていました。しかし、新型コロナウイルスの影響により展示会が軒並み中止になってしまい、新規顧客獲得の方法に行き詰まっていました。リスティング広告やSEO対策なども試みたのですが、社内に知見があるものがいなかったので、思うような効果が出ませんでした。そんなときにママワークスさんから提案があり、在宅テレアポの活用など、在宅ワーカーを自社の組織に組み込めることを初めて知り、『これだ!』と思い導入に至りました」(井上氏)
ママワークスサイトへの求人掲載は苦境からの選択だった。井上氏はそこで採用した在宅ワーカーに驚かされることになる。
「今年1月、最初に採用したのがデザイナーです。社員が作った営業用資料のチラシとパンフレットをブラッシュアップしてもらい、印刷所への入稿までしてもらいました。
さらに1番困っていた部分である、テレアポができる方を1人採用しました。私たちの事務所がある大阪に住んでいる方で、『電話案内をするにあたり、商材のことをもっと知りたい』と言って、自ら事務所に来てくれました。社員にも紹介して、商材の説明も直接しました。その意欲がすごいなと、この方は信頼できるなと思いました」(井上氏)
在宅テレアポ1人、3か月間で成約11件という驚愕の成果
在宅デザイナーの活躍による効果は、お客様からの反応としてすぐに現れた。
「デザイナーには、チラシとパンフレット以外でも、オンラインで使うプレゼン資料をPowerPointでかっこよくストーリー仕立てに作り直してもらいました。社員にも社外の方にも好評で大変満足しています。外注するよりも圧倒的にコストを抑えて、しかも良い制作物を在宅ワーカーに作ってもらえることに正直驚きました」(井上氏)
在宅デザイナーはオンライン営業という知見がまだ蓄積されていない分野で、対応力をみせたのだ。組織内に知見や技術の足りない部分を、在宅ワーカーに依頼することで効率が上がるという好例だろう。
「テレアポについても同様です。今までは、1回の展示会に出展すると100枚ぐらいの名刺が集まって、そこからのアポイントは20件、さらに成約に至るのは2~3件でした。在宅テレアポを4月から稼働して、なんと3か月間で11件もの成約に至っています。『うちに必要なのは在宅ワーカーだった』と今ハッキリ言えますよ。もう展示会に出展する必要はありません。圧倒的にコストと時間を抑えられて、売り上げが増えていますから」(井上氏)
展示会出展よりも確度の高いアポイントが取れている要因は何だろうか。井上氏はポイントを2点あげる。
「ママワークスさんから提供される架電リストをさらに精査して、ニーズのあるターゲット先に絞って電話していることがひとつ。あとひとつは、在宅ワーカーの意欲とスキルが高いことです。今は1日20~40件程の架電数で、毎日3~4件資料送付ができています。そこへ営業社員がフォローコールをして、1件はアポイントが取れています」(井上氏)
在宅ワーカーの起用によって、組織内に困ったことや難しいと感じることは発生しなかったのだろうか。
「製造業以外の知識があまりないので、例えばデザイナー相手に失礼なことを言ったりしないか、気を遣うことがありました。報酬が適正なのかなど、ママワークスさんの担当者にいろいろ質問して回答をもらっています。
また、うれしい悲鳴なのですが、最初は間口を広げる目的で今まで製造したことのないものも含めてテレアポで営業をしていたのですが、思いの外ニーズが多く、一時期、図面が社内にあふれてしまう程になりました。社員では対応しきれなくなったので、それからは自分たちが得意な分野の部品だけに絞って電話をするようにしました」(井上氏)
在宅ワーカーが成果を出し、社員のやる気がアップする相乗効果
在宅ワーカーの導入で変化したのは、成約率アップという数字だけではない。
「1番思うところは、営業社員の考え方が変わったことです。優秀な在宅ワーカーを見て、『自分も負けていられない』と、やる気が出てきています。新規営業は今までどうやって攻めたらいいのかわからなかったところもありました。しかし、ターゲットが明確になったことや、昨日今日『興味がある』と思っていただいている企業にアプローチできるようになったということもあり、確度の高い提案が増えました。これが成約につながっているので、良い相乗効果になっています」(井上氏)
井上氏は最後に、ママワークスサイトの導入を検討している企業へメッセージをくれた。
「ママワークスさんは、在宅ワークで仕事を探そうとしている求職者の質が高いと感じます。求職者と面接していて、仕事のやる気に満ちあふれた方が多いと思いました。
在宅ワーカーと仕事をして、『見えないからこそ、頑張ってくれる』ことに、気付きました。社員ではないからこそ、甘えがない。それは、成果物を出さないと報酬がもらえないし、評価がされないからですよね。
私は、在宅ワーカーを自社組織に組み込むことが、企業を大きくしていくためのひとつの突破口になるのではないかと考えています。やる気のある方が本気でやっていると、社員にも『負けてられない』という気持ちが出てきます。『僕たちの価値がなくなってしまう』と感じて、今まで以上に頑張ってくれますよ。社内に新しい風を吹かせる意味でも、ぜひ、在宅ワーカー導入を試してみてほしいと思います」(井上氏)
株式会社井上模型製作所
事業内容
工業製品の樹脂およびアルミ外装品デザインモデルおよびワーキングモデル,内装部品樹脂および金属の切削品,小ロット用小型樹脂製品の簡易金型の製作および成型品