オンラインdeキッズスクール

【イベントレポート】 「SDGsをわかりやすく」

理科実験教室「SDGsをわかりやすく~海のごみを再現しよう!~」

小学生むけ理科実験教室「SDGs (注※)をわかりやすく~海のごみを再現しよう!~」開催レポート

在宅ワーク特化型求人サイト『ママワークス®』が会員向けコンテンツとして開講している『オンラインdeキッズスクール』では、2021年5月6日に小学生のための理科実験教室「SDGsをわかりやすく~海のごみを再現しよう!~」を開催いたしました。

小学校低学年のお子さまにもSDGsをわかりやすく学べたとご好評をいただいたこちらのイベント、今回は当日の様子をレポートいたします!

(※) SDGsは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略。読み方は「エス・ディー・ジーズ」。2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国により、2016年から2030年の15年間で達成するべき世界共通の目標として掲げられました。

 実験内容と子どもたちの反応について

実験ではまずお子さんがそれぞれ透明なコップに水を入れ、「水にものが溶ける状態」を観察することから始め、その後「水に溶けるもの」と「水に溶けないもの」を分類する実験を行いました。

用意してもらった材料は、砂糖、塩、小麦粉、飴、アルミホイルそしてプラスチック。参加した子どもたちは、小麦粉は溶けるかな?プラスチックは溶けるかな?という様に結果を一つ一つ予想し、仮説を立てながら実験を進めていきました。

そしてそれぞれを水に溶かした結果、水に溶けないのは、小麦粉とアルミ箔、そしてプラスチックとわかりました。なかでも子どもたちは、小麦粉がいったん溶けたのちにコップの底に沈殿してしまう現象に驚いた様子。

そしてコップの中で溶けずに存在するものたちの様子を観察していくうち、その状態がまさに海に捨てられたゴミの姿と同じであることに気づきました。

小学校低学年の子どもたちがSDGsについて真剣に語り合う!

続いてSDGsの17の目標のうち2つの目標を選び、さらにそこから3つのターゲットに絞り、ナビゲーターが世界の海の現状を写真で見せて実例を挙げながら、SDGsについてわかりやすく説明をしました。

今回は以下の2つの目標から3つのターゲットを取りあげました。

①『目標12「つくる責任、つかう責任」』より

  • ・ごみを減らして海の汚染をやめよう(ターゲット5より抜粋)
  • ・食料廃棄を半分に減らそう(ターゲット3より抜粋)

②『目標14「海の豊かさを守ろう」』より

  • ・海にあるごみや、栄養がたくさん入っているものを陸から海に流さず、ごみを減らそう(ターゲット1より抜粋)

テーマを決めてから、ナビゲーターがこれらの目標を達成するために、「どんなときにできる?」「どこでできる?」「誰とできる?」といった具体的な問いかけをして、子どもたちに自分たちにできることを考えてもらいました。

すると、「ごはんの時に残さない(はじめから食べきることのできる量をもらう)」「おうちにいるときできる」「ごみ処理場でできる」「お店でできる」「みんなでできる」「友だちや家族とできる」「一人でもできるかも」といったたくさんの提案や意見を出してくれました。

実験終了後は家族でこのテーマについて話し合っていただき、後日それぞれの意見を互いに発表する機会を設けました。その結果、

  • 海に流せないものは、お魚に害のない薬で溶かす。薬を作ったらどうかな?
  • ごみを集めるイベントをみんなで考える。ポイント制にする。
  • みんなにもっと知ってもらう。海のない県の人が、海のある県の人とつながる。
  • 要らなくなったものを必要な人と交換する。

といった、目標を叶えるための具体策を提案してくれました。

またそれぞれの目標の達成までの猶予期間があと残り5年から10年である旨を伝えると、子どもたちはその短さに驚き、自分がそのときに何歳になっているかを考えてから、
「絶対実現できる。みんなでやろう。」と前向きに発言してくれるなど、大人が勇気づけられるようなシーンもありました。

現在のところ日本の教育において、とくに小学校低学年では世界に目をむけるといった、その年齢の発達の段階を越える題材は基本的に授業等では扱われません。

ですが例えばこうしてご家庭でも日ごろのご家族の対話にこういったテーマを気軽に取り入れていただくことで、お子さまが自ら学び、視野を広げるきっかけをつくることは十分可能であると、今回のイベントを通じて感じることができ、たいへん有意義な機会となりました。

参加者の声

参加者のみなさまからは

  • ・「(SDGsに)とても興味を持っていました。興味を持っている海の生き物から、環境問題へとつなげていただき大変有意義な時間となりました」(小1ママ)
  • ・「楽しい実験で、思わぬ発見や、知らない人の中で自分の意見を発信していくよい経験となりました」(小1ママ)
  • ・「実験を交えながら進んでいくので、こどもの関心度合いが違いました。難しいテーマも子どもにわかりやすく進めていただけたと思いました」(小3ママ)
  • ・「いろいろ予想するところが楽しかったです」(小1)

(原文引用)

といった感想が寄せられ、みなさまそれぞれにとっても有意義な体験になったようです。

SDGsの現在の認知度はどのくらい?

講座開催の際にご協力いただいたアンケート調査では、「SDGsを以前よりご存じでしたか」という質問項目に対して、「名前は聞いたことがあるが内容まで知らない」と答える保護者の方も多くいらっしゃいました。

SDGS1の目標7

ちなみに新聞、メディア等での調査では、SDGsについては「2人に1人が知っている」という調査結果(2020年4月現在)が出ており、徐々にその認知度は向上しているようです。しかしかたや年代別にみると、年代が上がっていくにつれて認知度が低い傾向にあるという分析もあり、SDGsの認知度向上にはまだまだ多方面で乗り越えなければならない課題がありそうです。

以上、開催レポートでした!参加していただいた皆さまならび保護者のみなさま、本イベントへのご参加およびご協力ありがとうございました。

『オンラインdeキッズスクール』が今後お届けする講座の開催スケジュールの確認、および各講座へのお申し込みは以下のURLからしていただけます。

https://mamaworks.jp/kidscourse/#kouza

一人でも多くのお子さまに当スクールで楽しく学んでいただき、それぞれの新たな可能性や発見、成長のきっかけの一つとなればと思っております。

今後も「オンラインde キッズスクール」スタッフ一同、より一層励んでまいりますのでよろしくお願いいたします!


※取材日時点での情報です

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