【イベントレポート】京大工学部卒、海外MBA取得、銀行員からの保育士!ユーモアと情熱あふれるTak先生が“おもしろマジメ”に子育て相談
在宅ワーク特化型求人サイト『ママワークス®』が会員向けコンテンツとして開講している『オンライン de キッズスクール』。
5月15日(土)、インターナショナルプリスクールの代表を務め、様々な未来の子育てプロジェクトで活躍中の堺谷武志先生(通称 Tak 先生)をお招きし 保護者向け“Tak(たっく)先生 子育て相談室”を開催しました。
当日は、英語学習や子育て、さらに日本の教育と世界の教育についてなど、幅広いテーマでお話が展開されました。ここではその一部をご紹介します。
英語を学習することで広がる可能性とは?
「海外に留学することを含めて、英語を勉強することによって、その先の世界に触れられることの素晴らしさを子どもたちに知ってほしい」とTak 先生。「どの子どももいじめやうつや戦争で死んでほしくない」というのが先生の考えの根底にあります。「世界は広く、人生は色々であり、自分の幸せを自分で掴み取っていく過程において、そのヒントは世界中に転がっている。そして各自の居場所はどこかにある、ということに気づいてもらいたい」と言います。
日本語を使ったものの見方と、外国語でのものの見方は必ずしも同じではなく、留学は長期的にそういった気づきを得ることのできる大きなチャンスになります。Tak先生自身、「幸せにはいろんな形がある」ことに気づいて救われたと言います。結果として、それがお仕事に繋がったり、人生の彩りを豊かすることに繋がったりしていくわけですね。
英語学習において大切なことは「ほそく、ながく、たのしく」
Tak先生自身は、帰国子女でも、インターナショナルスクール出身でもなく、海外でMBA取得をされるまでは、大学受験を経て、旅行程度の英語しか使う機会がなかったそうです。そんな先生が留学中やその後の海外ビジネスで最も苦労されたのは、「聴く」ことだったようです。「読む」「書く」「話す」については、量をこなすことで上達をしていく一方、「聴く」については、なかなか同じようには伸びてはいかなかったそうです。
一般的に「楽器」や「語学」など耳に関する力は、幼少期に伸びることが知られており、大人になってからその力を伸ばしていくのは苦行になりがちです。幼少期から「聴く」を中心に「ほそく、ながく、たのしく」続けることが学習において大切だと先生は何度もお話されていました。そのためには、親が途中で燃え尽きてしまわないことが大切ですね。
変化の激しい時代に幸せになるために「はずれられるチカラ」を持とう!
日本では、同調圧力が強い傾向があり、パワハラ・いじめ・体罰・DVの温床になっている現状があります。結局は、同調圧力に屈することなく「自立した人が強い」とTak先生は言い切ります。
同調圧力に打ち勝つためのご家庭からのサポートとしては、
①「世界は広い」ことを見せておくこと
②普段から学校外コミュニティ(逃げ場)を持たせておくこと
③親以外の信頼できる大人の存在を作ってあげること
の3点を挙げてくださいました。
「敷かれたレールに乗る」ことや「みんなと一緒」と感じる人生であると、人生の後半になってから、自分の人生を生きていないような気持ちが生じてしまう人がいるとTak先生は指摘します。若いうちから、試行錯誤することが必要であり、
①「自分で選ぶ・決める」を促すこと
②(状況によっては)少数派になる勇気を持つこと
この2点をご家庭で心がけると良いと言います。
「メインストリームからはずれて少数派になっても大丈夫だと思えるチカラ」つまり「はずれられるチカラ」が大切になるというわけです。
学校の宿題って本当にやらないといけない?
後半は、参加者の皆様から頂いた沢山の質問に回答していただいたきました。「学校の宿題って本当にやらないといけない?」という質問から、「宿題」や「学校」の本質を問う話題も繰り広げられました。
宿題の強制は「黙って言うことを聞きなさい」の典型ですが、学校に行って言われたことをやる、という時代はもう終焉しているのではないかというのが先生の見解です。「ヨーロッパでは、もともと宗教上の理由や職業上の理由により、自分の子どもがどの学校でどんな教育を受けるか、というのを親が自由に選択することが一般的であり、日本のようにみんなが同じ学校に行って、同じように言われたことに従っているという感じではありません」とTak先生。
「宿題をやること」「学校に行くこと」どちらも当たり前のようにやり続けていることかもしれませんが、本当にそれは必要なことなのか、なぜ必要なのか、ということについて親も一緒に考えることが必要なのかもしれません。
参加者の皆様からの声
「子どもに選択させることが大切ということ、コントロールできないこと、改めて気付かされました。まず親も楽しむことが大切なのだと思いました。」
「英語のみならず教育全般に対する非常に深い考察も色々と聞くことができ、とても有意義な時間を持つことが出来ました。英語学習にはまずヒアリング力を伸ばす事が大事だと言うことを知れただけでも、取っ掛かりやすくなったように感じました。」
「先生のお話を聞いて、経験から学ぶ事の大切さを改めて実感しました。」
といった感想が寄せられ、皆様にとって、改めて気づかされることの多いオンライン育児相談会になったようです。
当日は、事前にいただいた質問も含めて、多くの質問に回答いただきましたが、Tak先生からも、「全ては問いから始まるものであり、いただいた多くの質問は愛情の証拠」というメッセージもいただきました。
予定時間を超えましたが、皆さん最後まで真剣に聞き入り、充実の時間を過ごすことができました。
◇登壇者プロフィール◇
堺谷 武志(サカイタニ タケシ)
プリスクール「キッズアイランド」創設者
現在、都内に3校のプリスクールを経営する Tak 先生。京都大学工学部卒業後、南カリフォルニア大学にて MBA を取得。都市銀行にて米国やシンガポールに駐在し国際ビジネスに従事されていましたが、「自分が子供だったら絶対行きたいスクール」を目指し、2006 年キッズアイランドを設立。
小学校の設立も控え、未来の子育てプロジェクト、EdTech 推進など様々な活動を精力的に行っており、その未来を見据えた鋭い視点、そしてユーモアと情熱あふれる先生はラジオなど各種メディアで取り上げられています。
『オンライン de キッズスクール』では、今後の講座のスケジュール、および各講座へのお申し込みを以下のページから受け付けています。一人でも多くのお子さまがこの講座で楽しく学んで、働くママの負担が軽減されますように!
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※取材日時点での情報です