【最終更新日:2022年1月3日】
ビジネスチャットツールとして多くの企業で導入されている「Slack」。
そのツール内でのコミュニケーションのやりとりを記録したり、共有したり、文面だけでは伝わりづらいことを説明したりしたいとき、スクリーンショットだけでなく画面録画ができたら便利ですよね。
しかし残念ながらSlackそのものには録画機能は搭載されていません。
そこで今回は、外部ツールや機器を使ってSlackの画面を録画する方法をご紹介します。
Slackの基本情報や機能やおすすめの画面録画ツール7選もあわせてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Slackとは?
まずはじめに、Slackとはどのようなツールなのかをご説明します。
Slackの基本情報
Slack はビジネスに適したチャットツールで、万全のセキュリティや充実した機能を備えていることに加え、シンプルなデザインで誰にでも使いやすいのが特徴です。
利用者数も非常に多く、150カ国以上で日間1200万人を超え、日本では50万社以上で導入されています。
無料で利用することもできますが、充実した機能を整えた、1ユーザー月額960円のスタンダードプランや月額1,800円のプラスプランもあります。
Slackでできること
Slackでは、3つのチャンネル(チャットルーム)をそれぞれ目的に合わせて使い分けることができます。
個人でのやりとりはプライベートチャンネル、社員が誰でも参加・検索できるパブリックチャンネル、社外チームと連携してやりとりができる共有チャンネルがあります。
プロジェクトやトピックごとにチャンネルを分けて作成すると、チーム全員がリアルタイムで同じ情報を共有できます。
またチャンネルでは、メッセージだけでなくファイルの共有や、会話の検索をキーワードや日付などから簡単に行えたり、チャンネルに優先順位をつけて表示設定したりすることもできます。
Slackと録画機能
Slackには画面録画機能がないため、以下の方法から行う必要があります。
「Zoom」との連携が必要
Slackから直接オンラインミーティングをして、その様子を録画したい場合は、Zoomとの連携が必要です。
連携させて通話をすると、通話の詳細をワークスペースに残せて、録画した動画をメンバーに自動で共有することができます。
Slackの画面を録画する方法
・Zoom
まずはじめに、Zoomミーティングの主催者が事前にZoomとSlackの連携認証をしておく必要があります。
そしてSlackのチャンネル内からZoomミーティングを開始すると、チャット参加者に通知されます。
録画方法は、通話中の画面に下に表示されているメニューから「レコーディング」をクリックするだけです。終了するときは「■」をクリックします。
また録画を一時停止してから再度再開することもできます。
ただしこの方法はミーティング主催者のみ利用できるもので、参加者はホストが画面録画の許可を出さないと録画できません。
・Windows10に搭載された録画機能
録画したい画面で、「Windows」+「G」キーを押します。表示されたパネルの「キャプチャ」から「録画を開始」をクリックすると録画が開始されます。
またマイクをオンにすれば外部の音も録音できます。
キーボードから操作する場合は、「Windows」+「Alt」+「R」で録画の開始・停止、「Windows」+「Alt」+「M」でマイクのオン・オフの切り替えができます。
・カメラで撮影する
カメラでPC画面を直接撮影する方法もありますが、カメラで液晶画面を撮影すると、もやもやしたと模様が現れる「モアレ」という現象がよく起こります。
その際は、カメラの角度を少し傾けたり、距離を開けて撮ったりすると綺麗に撮影することができます。
PC画面を録画できるソフトウェア7選
PC画面の録画ができるソフトを7つご紹介します。
BANDICAM
BANDICAM はWindows向けのソフトで、高性能なのに軽く、綺麗な画質で保存できるのが特徴です。
画面全体はもちろん、選択した部分だけを録画できたり、再生している動画の上にWEBカメラを重ねることができたり、自分の声を録音できたりもします。
また、録画しながらのマウス操作や、画面にイラストレーションや文字入力、クリック音やアニメーションも追加できるので、プレゼン資料も分かりやすく作成できます。
無料版は録画時間10分と制限がありますが、無制限の有料版は4,320円で購入できます。
GOM Cam
ひとつのソフトで画面録画と編集が簡単にできます。
オンライン会議やYouTubeなどPC画面に表示されているものはすべて録画でき、録画中でも編集作業や、ペン・スタンプ・図式なども書き込むことができます。
録画した動画から音声だけの抽出も可能です。またサムネイル設定やファイルごとのタグ付けができるので、ファイルの管理・検索も簡単です。
無料版は広告表示や作成できる動画の数に制限がありますが、無制限のBasicは4,000円、Proは5,000円で購入できます。
https://www.gomlab.com/gomcam-screen-recording/?language=ja
REC
Windows用のソフトで、UI・UXのレベルが高く誰でも簡単に操作できます。リアルタイムエンコード(録画しながら圧縮する機能)やコーデック機能により、動画の画質や音質などを落とすことなく、ファイルのサイズを圧縮できたり、利用しているPCに合わせてフォーマットやFSP(フレームレート)、ビットレートを設定できたりします。
またフルスクリーンや範囲を指定しての画面録画や録画の一時停止・再開も可能です。ソフトの価格は1,980円です。
Action!
最大8Kの高画質での録画・再生ができ、エンコード機能も優れているソフトです。
PC画面の録画や音声録音だけでなく、動画を背景にしてWebカメラを重ねて撮影することができるので、チュートリアル動画の作成にも便利です。
また目的に合ったエンコードができるため、画質を落とさずに小型ファイルでの保存も可能です。
動画のエクスポートも簡単に行えるので、YouTubeやFacebookなどにも素早く簡単にアップロードできます。
また操作方法が分からない場合にも、使い方や設定をまとめたチュートリアルがあるので安心です。価格は3,519円です。
VideoProc
ソフトひとつで、画面録画や動画・音声変換、DVD変換、Web動画のダウンロード機能をすべて行うことができます。
独自のGPU技術を搭載しており、変換にかかる時間を大幅に短縮でき、幅広いフォーマットに対応しているのでエンコードもスムーズです。
そのためパソコンやスマホ、タブレットなどのデバイスへのデータ送信・再生も可能です。
また編集機能も豊富で、トリミングやクロップ、動画の結合、字幕やエフェクトなどをつけることができます。無料版、年間更新ライセンス7,200円、永久ライセンス8,980円があります。
https://jp.videoproc.com/index_wap.htm
Apowersoft PC画面録画ソフト
フルサイズ・サイズ指定しての録画や、音声録音、Webカメラとの同時録画などの基本的な機能が使用できます。
また、動画はMP4ファイル形式で自動保存されますが、AVIやWMVなど通常のフォーマットへの変換も可能です。
動画を録画したあとに編集作業がでるのはもちろん、録画しながら注釈をつけることができます。
そして最も特徴的なのが、自動録画ができることです。
録画の開始と継続時間、画面範囲などをあらかじめ指定しておけば、コンピューターの前にいなくても自動で操作してくれます。
さらに、毎週/毎日のように定時的に録画予約することもできます。
ライセンスは、無料版、年間版15,960円、永久版49,760円があります。
https://www.apowersoft.jp/free-online-screen-recorder
Debut動画キャプチャソフト
画面全体・指定した範囲を高画質録画できたり、動画とWebカメラを一緒に録画できたり、色調節・エフェクト挿入・字幕がつけられる編集機能ができたりと、基本的な機能がそろっています。
また多彩なフォーマットにも対応しているので、保存や共有にも便利です。
価格は、無料版、標準ライセンス…家庭版$80、プロ版$99、月額制ライセンス…$5.50/月、$16.50/3カ月ごとのサブスクリプションがあります。
https://www.nchsoftware.com/capture/jp/index.html
まとめ
Slack自体には画面録画機能はないものの、外部のツールを使用すれば簡単に録画することができます。
また画面録画だけでなく、音声録音や編集機能もあるので、データの管理や共有、資料としての利用にも役立ちます。
また今回ご紹介したように多くのツールがあるので、無料版を利用するなどして、使い勝手のいいものを見つけてみてくださいね。