【最終更新日:2022年1月3日】
無料で音声・ビデオ通話ができるLINEを日常的に利用している人は非常に多く、プライベートはもちろんビジネスにおいても利用頻度は高くなっているでしょう。
その中で、身近な人たちとの会話から、仕事での聞き漏らせない重要な会話の内容を録音しておきたいと思うこともあるのではないでしょうか。
iPhoneやAndroidといったデバイスの録画機能を使えば、LINE通話での会話を簡単に録音することができます。
ここでは、利用するデバイスごとの録画機能の使用方法と、ビジネスにおいて通話の音声データを残しておくことの必要性と注意点についてお伝えしていきます。
目次
LINEの録画とは?
LINE自体に録音機能はついていませんが、LINEでの通話のやりとりを、デバイス上で画面録画することによって、録画・保存することができます。
通話しながら、利用しているデバイスからすぐに録画できるので、別途レコーダーを用意したり、難しい操作をする必要もありません。
画面録画は、表示されている画面を静止画として撮るスクリーンショットとは違って、画面上での操作を録画できる機能で、同時に音声も収録することができます。
iOS11以降のiPhoneにはあらかじめ搭載されている機能で、事前に画面録画設定をしておけば簡単に使用できます。
保存されたデータは、カメラで動画を撮影したときと同様に、写真フォルダから再生できます。
Androidの場合は、デバイス自体に画面録画機能は搭載されていません。
しかし通話録音用のアプリをダウンロードすれば、録音・保存が可能です。
LINEのビデオ通話を録画する方法
・iPhoneの場合
まずはじめに、「コントロールセンター」に「画面録画ボタン」を追加する必要があります。
「設定」から「コントロールセンター」をタップし、「コントロールセンターをカスタマイズ」から「画面録画」を追加します。
iPhoneの画面を下から上にスライドして、コントロールセンターに丸い画面録画ボタンが追加されているか確認します。
あとはLINE通話中に、録画を開始したいタイミングでボタンを押せば、3秒後に録画が開始されます。
終了するときは、画面上部の赤くなっているステータスバーか、再度コントロールセンターから録画ボタンをタップしてください。
また自分の声も録音する場合は、録画を開始する際に画面録画ボタンを長押しすると、マイクのオン・オフを選択できるので、そこからオンに設定してください。
・Androidの場合
残念ながら、AndroidにはiPhoneのような画面録画機能はありません。
そのため、画面録画ができるアプリをダウンロードする必要があります。
無料で操作も簡単な「ApuwerREC」や「AZスクリーンレコーダー」がおすすめです。
操作方法はアプリによって異なりますが、アプリ内にある「画面録画」にあたる個所を選択すれば、LINEと通話録音アプリを同時に併用させて通話の録音ができます。
また後者のアプリは、録画した動画を文字入れや画質を落として動画の容量を減らすこともできます。
なお使用するアプリによってマナーモードでは録音されないなど使用方法が異なりますので事前にテスト録音されることをおすすめします。
ビジネス通話を録画・録音するメリット
仕事での通話のやりとりを録音しておくと、業務におけるクオリティーの向上やお客さまとのトラブルの予防につながります。
録音したデータは後からいつでも何回でも誰でも聞き直すことができるので、大事な情報の聞き逃し防止や電話対応の改善ができたり、クレームへの対応もスムーズに行えたりといったメリットがあります。
聞き漏らしや連絡ミスをなくす
音声を録音しておけば、連絡事項や複雑で難しい内容も後から何回でも聞き直して確認することができます。
それにより聞き漏らしによるささいなミスや、曖昧な返答を減らすことができ、業務の改善にもつながります。
クレームやトラブル発生時の証拠になる
音声データが残ることで、クレームやトラブルが発生したときの大切な証拠となります。
よく起こりがちな「言った、言わない」などの論争も防ぐことができます。
また会話が録音されていると伝わることで、クレーマーへの予防線にもなります。
顧客対応の品質向上に繋がる
お客さまと普段どのようなやりとりをしているかが記録として残り、自分や第三者が確認できるので、常に丁寧で正確な対応が求められ、顧客対応の向上にもつながります。
やりとりをフィードバックすることで対応の改善ができたり、新人教育の際にお手本資料として利用したりすることもできます。
通話を録画・録音することのデメリット
通話の録音にはメリットが多いですが、その反面でコストがかかったり、通話に対する緊張感が生まれてしまったり、録音するにあたって違反行為を犯さないための注意も必要になります。
音声録音をする際は、下記にあげられるデメリットに気を付けながら、うまく対応していきましょう。
通話相手が態度を硬直化させる可能性がある
会話の内容を録音していると事前に伝えることで、お客さまが緊張して態度が硬直化してしまうことがあります。
また途中で録音されていると知った場合、不快感を与える可能性もあります。
また、お客様だけでなく新人スタッフなども録音に慣れないうちは緊張して会話に集中できなくなったり、調子が出せないといったことがあります。
録画やデータ保存にコストがかかる
コールセンター等の場合、通話を録音するための装置やシステムの導入にコストがかかります。
また対象となる電話の台数が増えたり、録音時間が長くなったりすると、その分費用も膨らんでいきます。
秘密録音には違法性がある
お客さまとの会話を事前に同意なく録音することは、個人情報保護法に違反するとは言い切れませんが、個人の人格権侵害に該当することがあるのは知っておく必要があるでしょう。
お客さまとの通話の際に録音する旨を事前に伝えるか、自社のホームページに記載しておくのがベターです。
まとめ
通話音声を録画するデメリットもありますが、情報の聞き漏らしや伝達ミスを減らせること、業務の質の向上、トラブルがあったときの証拠として使用できるなど、多くのメリットがあります。
特にプライベートだけでなく仕事でもLINE通話をする際は、今回お伝えした画面録画機能を使って通話内容をデータとして残すことで、業務を正確に効率的に行えるよう役立ててみてください。